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NO BOOK NO LIFE ! 「フェイク」楡周平 [NO BOOK NO LIFE !]

フェイク (角川文庫)

フェイク (角川文庫)

  • 作者: 楡 周平
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 文庫





本ってどんな基準で買いますか?
わたしはまあ好きな作家とか、話題になってるとか・・・時にはジャケ買いというか平積みのを直感で買ったりもする。
もうひとつは「フェア」とか「おまけ」とか「プレゼント」とかでも買う。
これは昨年「発見。角川文庫 夏の100冊」で買った。大好きな松山ケンイチ君がポスターやしおりになったりして、プレゼントの応募とかの権利がほしかったりして、フェアの対象本から適当に面白そうなものを選んで買う。今回は松山ケンイチ君のポスターははずれちゃったけどね。

だいたいいつもは新潮文庫、文春文庫、早川文庫とかを買うけど、フェアのときには角川文庫や集英社文庫に手を出したりして、いつもは読まない作家に出会えたりもして、この方法なかなかよい。

さて、「フェイク」楡周平。
ハラハラどくどきのエンターテーメント小説でした。
主人公は3流大学出身、やっと就職した会社は銀座の高級クラブのボーイ、高級と言ってもボーイは社員で普通に手取り15万円の地味〜なサラリーマン。でもやり手の雇われママと出会って、大金をつかめるチャンスが・・・
フーゾクに通ってはセービョーに怯え、怪しげな医者にかかり、ぼったくられたり、ママにそそのかされて、悪事に手をそめたり、でも悪になりきれず、ストレスで慢性前立腺炎にかかったり、情けない青春物語。
ゲームに勝ったり負けたりだけど、結局悪になりきれない、精神的に善良というか健康なリアル男の子が、それでも小さな意地とプライドで、しぶとく生き残る。夜の世界、裏の世界、お金の世界とアンダーグラウンドな舞台なのに、なんだかとっても頼もしくて、微笑ましい。

後味よく楽しく読めました。

タグ:読書
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