「阪急電車」 有川浩 [NO BOOK NO LIFE !]
- 作者: 有川 浩
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/08/05
- メディア: 文庫
人気シリーズの「図書館戦争」を読みはじめました。
ベストセラーで、常に本屋では平積みしてあるし、映画化もされているし。
いつも気になって、手にしては、どうしようかな?と迷って、結局読まずに今まできてしまった有川浩ですが、
母の友人から借りて、「阪急電車」を読んでみて、「有川浩はうまい。」「有川浩は面白い!」と確信しました。
もしかして、軽すぎるのは?と不安があった「図書館戦争」に手を出すきっかけになった小説です!
有川浩は本人が自身を「ライトノベル作家」と言っているように、読み口は軽い、読みやすい。
「図書館戦争」は特に設定も架空で、マンガっぽいかな。
しかし、底辺に流れるテーマは重く、知的なのだ。でも、一見そんな雰囲気は表には出さず、娯楽小説に徹している所がすごいです。
「阪急電車」は、沿線の駅ごとに起こるエピソードをつづった短編小説集。
話は少しづつつながっている。
読みやすいが、登場人物一人一人の心理、台詞、行動がリアルで、深く共感した。
一見不可解な他人の行動も、反対側からみると、違う意味合いがあったり、
そういう事が一本一本の糸となって、織り込まれ、一枚のタペストリーに仕上がっているような小説だと思いました。
相当の書き手でなければ、こうはいくまい。
「阪急電車」も「図書館戦争」も、どちらも面白いけど、
マンガっぽいのは苦手という人には「阪急電車」がオススメです。
有川浩って、はじめ男性作家だと思っていた。名前がね、なんとなく。
「阪急電車」に出てくるミリタリー好きの男の子がきっと作家自身だろうと思っていたが、
「図書館戦争」を読んでいる内に、女性キャラのリアル女子の書きっぷりと男性キャラの女子の好きそうなキャラクター設定が、「あれ?男じゃないな」と感じた。ウキペディアみたら、やはり女性作家でした。
女性作家と言えば・・・
ドラマで「まほろ駅前番外地」を見たら、すんごく良かった。深夜枠ドラマなのに、瑛太、松田龍平と豪華キャストだし、なんだか力のぬけた空気感なのに、どうしてかクスリと笑え、どうしてか哀しい。30分とは思えぬ充実度でした。
「まほろ駅前多田便利軒」は、マンガ化される時に原作者が、BL漫画家山田ユギを指名したというので、
ちょっと話題になって、頭のすみに記憶していました。
その原作者って、三浦しをんだったのですね。いまさら、知りました。
- 作者: 三浦 しをん
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/01/09
- メディア: 文庫
まほろ駅前多田便利軒 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)
- 作者: 山田 ユギ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2009/12/18
- メディア: コミック
三浦しをんも結構有名だけど読んだ事が無い小説家。でも、ドラマみて、俄然興味出てきました〜。
まずは有名どころ「舟を編む」あたりから、行くか!
って、わたし、白日会の作品を描かなきゃなのに・・・何やってる!
コメント 0