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なんかな〜「ノルウェイの森」 [NO BOOK NO LIFE !]

読み終わって1週間。
なんかな〜あの小説、やっぱ・・・なんかな〜スッキリせんな〜。[曇り]
あの小説を悪く言う人がいると「そんなに悪くないよ」と思う。でも、良く言われると「それほどでもないよ」と言いたくなる。
あんだけの空前のベストセラー小説でなければ「ああ面白かった〜」ですむこと。
でもさ〜皆が良いと言うほどの小説でない。というのが、正直な感覚かな。

なんとなく美しい話だったし、好きなシーンもいっぱいある。それに兎に角うまい!めちゃくちゃうまい!
読ませる。めちゃくちゃ読まされる(変な日本語[たらーっ(汗)]
村上春樹のデビューって文学界に衝撃だったろうなつーくらいうまい。
それは認める。
でも素直に受け入れるのを抵抗してしまうんだな〜。はあ[霧]

今、「ノルウェイの森」を貸してくれた人が一緒に貸してくれた別の作家の本を読んでいる。
それを読んでいると「ノルウェイの森」がいかにキレイすぎちゃうかがわかった。
嫉妬心、いじわる、自己嫌悪、わがまま、うじうじ、妬み、ひがみ・・・
自分ではこうなりたくはないと思っていても、振り回されたり、振り回したり、じたばたしちゃう。
そういう方がなんかいいな〜と思う。自然というか?
「ノルウェイの森」の主人公が町でひっかけた女の子と複数関係をもつのが唯一、この人のひずみっぽいけど、友人の彼女にその事の理由付けについての会話で「やさしいから・・・」って言われてるのとか、
うわっぞわっげげげ〜なのだ。村上春樹はそういう風に理由づけして正当化しちゃうわけ?とか思って、なんかね〜嫌な気分になった。
破綻とか歪みとかそういうのに、無様で良いから、向き合って、こねくり回して、あがいて・・・というのが、わたしは結局好きなのかな? 結果的に解決出来なくたっていいのだ。間違った結果を出して間違った行動に出たって構わない。なんとかしようとあがく方がいいな〜。
万引きした人がわたしはこうこうこういう不幸があってそれで寂しくってやってしまった。みたいな言い訳するのをテレビで見かけるけど、「自分で言っちゃうか〜!!!」と思ってしまう。自分にそれらしい理屈つけて、キレイに逃げてるの、嫌悪しちゃうんだな〜。

「ノルウェイの森」はきれいごと過ぎるかな。死やセックスのテーマがあるから、きれいなばかりじゃないと誤摩化されそうになるけど、やっぱりキレイに逃げた言い訳に一度はまんまとうまく説得されてほだされてしまった感じがする。

この先、村上春樹はあんまり積極的には読まないだろうなと改めて思ったのでした。


タグ:読書
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