惚れたらいかんぜよ！

わたしが龍馬を知ったのはイタリアに留学していた時、海外にいると無性に日本語が恋しい。日本語のデータ量が軽くて内容が多いのが、テキストデータなのは今も昔も同じで、日本にいる時は映画を観たり、漫画を読んだりが多かったのに、留学中がこれでもかと本を親に送ってもらって読んでいた。それも出来るだけ字が小さく、ページ数が多く、出来たら何巻もあるものが良かった。指輪物語を読んだのもこの時でした。

叔母と姉に奨められ司馬遼太郎の「龍馬がいく」を読んだのが龍馬との最初の出会いでした。その時、ふたりに「惚れちゃうよ」と言われたっけ。

歴史の成績が散々なわたしは歴史上の人物で好きな人等いなかったのに、すっかり惚れ込んでしまいました。

日本人の一番人気のある歴史上の人物が「坂本龍馬」だそうなのでわたしもご多分にもれずというところ。お殿様でも武将でもない、良い家柄でもないし、お殿様や幕府や藩に忠実に仕えたわけではない、半商人の下級武士の生まれで、脱藩２回、誰かに仕えるのでなくただ日本という国を思い、働いた人物なのだ。３２歳（あれ？３１だっけか？）で死んでいるので、汚くなる前に死んでいて、余計な事をしていないのが、また良いんだろうね。

京都に行く事があると町を見下ろす山の中腹にあるお墓に墓参りをする位、わたしは彼が大好きです。

議論で相手を倒しても、たとえそれが正論であっても、恨みを残すだけ、相手に利をあって、はじめて自分が利を得る。みたいな考え方とか、もう人生のバイブルです。

今年のNHKの大河ドラマ「龍馬伝」で、兎に角、CM以外にコレと言って露出が少ないのに長い間ずっと「抱かれたい男」とかのランキング１位に福山雅治が龍馬を演じる。

わたしは割と毎年大河ドラマを観ているが、昨年だって妻夫木君やら小栗旬やら、人気イケメンが出まくってるのに、案外まわりの女友達は観ていない事が多い。

でも、今年は皆興味津々！会社のパソコンに龍馬の写真を貼っているのに、誰も気に留めてない様子で、「龍馬が好きだ」と言っても、食いついてくるのは男性ばかり、女性は興味がないみたい・・・。

それが急に注目を浴びているのは福山雅治の人気のせいなんだろうな〜きっと。あげく「坂本龍馬を福山雅治が演じるのはちょっと美化しすぎじゃない？」などと言われる始末。

坂本龍馬は当時としては長身で、江戸に剣術修行に行って北辰一刀流免許皆伝だし、充分かっこいいではないか！

むむむ〜、福山雅治に恨みはないし、好演しているので、なかなかの人物だと認めるが、この機に「坂本龍馬」を知って皆惚れるなよ！

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